ブシドーブレード
もう買ってから相当経っていますが、ちょっと目がついたのでやってみました。
面白い。


スクウェア発売の格闘ゲーム。
巷に氾濫する格闘ゲーム。そろそろネタ切れした感のあるゲームシステムからの脱出を狙ってか
「一撃必殺」「フリーランニング」など斬新なシステムをひっさげて登場・・・したらしいです。
たしかにHPゲージがないというのはあるいみこわいです。
このゲームでは結構な確立で一撃で死んでしまったり、
ダメージを食らった場所によっては障害が生まれたりなど、新しい要素が組み込まれています。
また、選択キャラクター6人、そこに武器の選択(8種類)という少数最鋭(?)
ストーリモードを始めると、
選択画面にはくノ一、怪力男、学生、胸毛など今一つ華やかさに欠けるキャラクター。
武器は刀、野立ち(大刀)、ロングソード、サーベル、ブロードソード、金槌(ハンマー)、薙刀、レイピア。
ここで一つ思ったこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・武士がいない

 

 

 

 

そして、際目付けが
 ・・・・・・金髪率が2/6。西洋武器率は4/8。

まずその中でも一番武士な感じの渋い親父、「空蝉」を選択。
大友龍三郎氏の渋いナレーションが入る。
ナレーション:「鳴鏡心当流…明鏡館が影の暗殺集団「陰」であることを知る者は
         その秘密を守る為表に出ることを許されない…」
そして、簡単なストーリーが説明され、フィールド画面に。敵に黄色い服の武士?が。
敵:「本気で行きます!」 
ズバァ。 
敵:「ぎょうあああ!!

初プレーは2秒で終了
なんと言う・・・・これでは味も蓋もない

 

そして、数人後に白いフリル(?)を来た西洋人が登場。

西洋人:「楽にしてあげましょう・・・死にな!!

バンッ

親父:「ぐわぁぁぁ!!

 今度はこちらが一秒で撃沈・・・・えっ、銃!?
もう武士でも何でもないじゃん!!

 

 そして、数回のコンテニューの末、ラスボスと思われる師範代と対峙。

師範代:「よくぞここまでたどり着いた……。しかし貴様の剣は仲間の血で汚れきっておる……。それでこの儂を倒
ズバァ。 
師範代:「ぎょうあああ!!

 あんまり前口上が長いんでボタン押したら切ってしまいました。おおうけしましたね。
実はこのゲーム、敵が構える前に斬ることができたり、
前口上のうちに全力疾走で逃げることができます。
いくらなんでもFREE過ぎです。
それって仮面ライダーが変身途中に攻撃するようなものジャン。

 

 で、エンディングかと思いきや、
卑怯者 この先行かせぬ 鳴鏡(なるかがみ)
白地に黒で俳句(川柳?)が出てきてゲームオーバー。
要するに、貴様は武士道に反したので先には進ませない
ということらしいです。
このバッドエンドになる条件は、敵が構える前に斬る、後ろから斬る、
段差を越えているときに攻撃等らしいです。
後は目つぶししようが、飛び道具使おうが自由
これがすくえあ流武士道らしい。

 さて、レビューなので少しはまともなことを。
格闘部分なんですが、このゲーム、とくにストーリーモードでは、、
武器を振り回しているだけで勝ったり負けたりします。
一撃必殺のくせに防御が死ぬほど難しいため(ていうか防御し損ねた瞬間本当に死ぬ)、
ただただ刀を振り回すみ
フリーランニングはこちらが走って敵の横を取ろうとすると敵も走り出すため、
二人で延々とぐるぐる回り続けるという異常な光景が展開されます
それはまるで愛のメリーゴーランド……ズバァ。ぎゃああああ!!!
そして立ち止まれば後ろから斬られて死。
そのためCPU戦は強い技を出すだけになりがちです。
このゲームを楽しもうとするなら対戦でしょう。
そこには「卑怯」の文字は存在しません。
目つぶし、飛び道具、敵前逃亡なんて当たり前。
体当たりでこかしてから倒れている相手に下段斬り。
邪悪な武士道を楽しみましょう。

 また、ちゃんばらモードというものも存在します。
いわゆる百人切りです。
もちろん、敵は忍者、バカ殿、薙刀をもっていそうな女性などNOT武士
ばかばか切っていきましょう。ちなみに、多分師範代より強い人ばかりです。

 ちなみに、武士といえばこのセリフ、
いざ尋常に・・・勝負!!」ですが・・・前口上に使っているのは
胸毛がチャームポイントのアイルランド人
この人のストーリーが一番武士っぽいです。金髪だけど

 ・・・・・このゲームには超斬新なシステムが一つ搭載されています。
もし、みなさんが、足を深くダメージを受けて立ち上がれなくなったら
SELECTボタンを押してみましょう。

 親父「もはやこれまでか…

 正座をして、何かを待つようにたたずむ親父。そして、敵の攻撃が・・・

 

 ・・・・・・そう、降参です。
なんとこのゲーム、降参することができます。
降参するとその場で相手の介錯を待つ状態になります。
もちろん、対戦の時は敵が降参すれば攻撃することも可能です。
なぜそこだけ、しかもここまで潔いのか?
これは「武士道とは死ぬことと見つけたり」ということでしょうか?
これもスクエア流武士道?

 


俺的総合評価    ★★★☆☆
爽快度        ★★★★☆
疑問度        ★★★★★
理不尽度       ★★★★★
オススメ度      ★★☆☆☆
一言
言い忘れましたが、もうニ作ぐらい出てますよ、続編。

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