孤独のグルメ

 ちなみに、この本に出ている食べ物で食べた
事あるのはカツサンドのみ。

  漫画シリーズ第二段。今度もあまり知られていない漫画をご紹介。これは全一巻です。

 この孤独のグルメという作品、実は僕も雑誌掲載時にはまったく知りませんでした。
「本作品は抹桑社月間PANJA平成6年8月号から平成8年4月号まで漸次連載されました」
(本文引用)となっているんですが
・・・・・PANJAってなに?(失礼)僕の人生には出てきていません(ゴメンナサイ)。
 そんなわけで、この本を知ったのはうちの親父が持ってきた時。
この谷口ジローという方の絵は結構好きです。
他の作品もすこしありますが、ほとんど知らないでしょうから控えます。
原作者久住昌之さん・・・・はっきり言って知りません(泣)
いちおう最近の作品として「ヨーチA」というのがあるらしいんですが・・・

 文庫版裏表紙の紹介文を引用すると・・・
「主人公・井之頭五郎は、食べる。
 それも、よくある街角の定食屋やラーメン屋で、ひたすら食べる。
 時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たす時、
 彼はつかの間自分勝手になり、「自由」になる。
 孤独のグルメ――。それは、誰にも邪魔されず,
 気を使わずものを食べるという孤高の好意だ。
 そして、この行為こそが現代人に平等に与えられた、
 最高の「癒し」といえるのである。」

 ・・・・・・紹介文を書いた人の苦労が分かります・・・・・・

 というのも。
 この漫画、実は何でもない男が普通のお店で普通にものを食べた話を書いているのです。
美味しんぼのように「究極vs至高」とか、グルメガイドのように
どこかめちゃくちゃおいしいお店にいく訳でもない。
しかも、この男、酒が飲めない。酒の話はまったく出てきません。
(でも、個人輸入業で素敵なグラスを売っています)
ただ、お店にいって食べる。
すこしだけちがうのが、この主人公、食べるのが大好き。
しかも、単独行動派。どこでも一人で。
「モノを食べる時はね、誰にも邪魔されず自由で、
 何というか救われてなきゃあダメなんだ。 独りで静かで豊かで・・・・・(本人談)」
焼き肉だって一人でいきます(でも、食い過ぎてました)
コンビニで買い過ぎてしまったりします。
(ちなみにこの時の購入金額は推定2200円・・・・・・一人で。)

 では、何が面白いのか。
それは、「普通」が漫画化されている事です。
(ちょっと・・・いやかなりカッコイイけど)普通の男が普通に定食屋やデパートの屋上でものを食べる。
なんでもない日常の事。それが漫画の中で起こっている。
なんだか自分の日常と重なるようでなんだか面白いです。
また、このまんが、何がすごいかというと、背景の書き込みがすごいんです。
普段自分が見渡している「絵」がそこにある。
それがより「日常」をくっきりします。
そして、なにより、この井之頭五郎、おいしそうに食べるんです。
なんで絵でこんなにうまそうに食べるのか、不思議です。

 なんだかしりませんが、うちにはA4版と文庫本の両方が揃っています。
どれだけ好きなんだ、というはなしですが、結構両方ともよんでます。
もうぼろぼろです(涙)

俺的総合評価    ★★★★☆
おいしそう度(?)   ★★★★★
癒し度         ★★★★☆
オススメ度      ★★★☆☆
一言
これをよんで、万世のカツサンドを買いにいったのは私です。

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