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Stokes/Park「フィルタリング」

フィルタリング

公式HP

スタッフ、出演者はHPを参照ください。
企画製作・主催 / Stokes/Park
作・演出 / 白鳥雄介
テーマソング / BARBARS
舞台美術 / 片平圭衣子
舞台監督 / 株式会社ステージワークURAK
照明 / 鈴木麻友・内田梢
音響 / 島村幸宏
宣伝美術・宣伝写真 / 金子ゆり(メロトゲニ)
制作 / 中尾莉久
制作協力 / 半田桃子
会場:下北沢OFFOFF劇場

<出演>
大野泰広
信江勇
塚原直彦(劇団モンキーチョップ)
太田知咲(DEAD STOCK UNION)
田中達也
藤村直樹(アンカット)
十河大地(宝映テレビプロダクション)
内田めぐみ(ソラカメ)
ちお
田畑賢人
小笠原里

資料

仕込み図 回線図 回線図

ざっくり解説

概要

メロトゲニでもお世話になってる白鳥雄介さんのユニット、ストークスパークの公演です。メロトゲニではほぼプランのみなのですが、今回は自分でオペレートすることになりました。・・・テキトーなのがばれちゃう・・・あ、あと数年ぶりのオフオフシアターです。
 今回の話は、学校、の会議室から始まる、大人って汚いよねって話です(ざっくりすぎ)。いい子って?悪い子って?じゃあ大人はいい人なの?っていう感じです。説明してもご理解いただけないと思うので、ぜひ観劇三昧のこちらのページから見ましょう!(ダイマ)

サウンドプラン

今回の話では、とあるキャラクターが人を信用ができなくなり狂っていくきっかけとなった過去、そして現在での哀しい間違った行動で起きる火事、この二つのシーンが非常に大事だと思いました。その時に流れるBGMには圧が必要だなと。そこで小さいウーハーを持ちこんで、低音をしっかり出せるようにプランしました。特に火事のシーンは狂気とか非日常など、様々な感情を受け取れるようにしっかり音を出したいなと思いました。また、警報や校内放送などもよく流れるので、邪魔をしないように後ろのSPや舞台奥(幕裏)のSPで流したりしています。効果音用のSPは劇場の101を使っています。仕込み図を作ってるときにはサテライトって書いてますが、面倒なのでお借りしました(笑。
 マイクが一本吊ってありますが、それは一度だけ役者さんの声にエフェクトをかけるために吊ってあります。完全に面白シーン用ですので、なんとなく音が拾えていればOKです。ちなみにこのシーン、叫び声にエフェクトかける→効果音鳴らす→エフェクトをオフにするということが短い時間で行われます。地味に作業が忙しいです(笑

システム

〇卓周りについて
 オフオフだというのに、LS9が入っています。そうです。これしか持っていないんです。ということで卓周りについてです。
ミキサー:LS9-16、PC:macbookpro15inch(2014)、I/O:Presonus Studio192、DAW:AbletonLive10 です。今回は実際に使っている回線自体はそこまで多くありませんが、エフェクトをかけたり、ウーハーを入れたりすることを考えるとデジタルミキサーを持って行ったのは正解でした。ちなみに、メインとサブのクロスはミキサーで行っています。B1はもともとMB4というウーハーと同じユニットを使っており、BOSEのスピーカープロセッサーでのクロスポイントは180Hzになっています。が、僕は120Hzぐらいまででクロスさせています。
〇アウトについて
 メインSPは劇場の301Vをお借りしました。アンプも劇場のものをお借りしています。劇場のバトンに吊ると下手側が壁から離れてしまうので、いわゆるステレオ効果は得られにくいです。ただ、演劇に置いてステレオをちゃんと聞ける場所、いわゆるスイートスポットはそれほど多くないので、そこまでステレオを気にしなくてよいと思っています。ウーハーはBose B1を上下に置いてあります。アンプはYamahaPX-5を持ってきました。デジタルアンプですので、電力がそこまでかからず、小さい劇場に持って行くには良いと思います。ケーブルは4芯SPケーブルで伸ばし、下手のウーハーのところでYケーブルで分けて接続しています。PA席から下手のSPまでは20mで届きました。
 奥のSPにはStagePasをワイヤーで吊っています。オフオフシアターは舞台の天井に梁が通っており、そのまま吊るとSPが隠れてしまうことがあります。sutagepasは吊る場合、ハイが下になるので、そこまで問題ではないのかもしれませんが、ワイヤーで吊った場合は高さの調節が効くのでとても便利です。上の写真で、ちょっとわかりにくいですがハイのユニットが梁から出ているのがわかります。たしか50cmのワイヤーを一周回して吊るとこんな感じになったと思います。
 効果音用のSPは劇場の101を使いました。効果音で使う場合はそこまでの違いはありません。101は6ΩでサテライトSPは8Ωなので、気持ち大きくなるかなーぐらいですね。それより、吊る場所が照明さんの邪魔にならないか、というほうが大きいですね。小さいとはいえ、101も地味に大きいですから。
 舞台奥にバトンではないのですが、垂木が吊ってあり、軽いものであればそれに吊ることができます。今回は転換するものが多く場所が少ないため、301を床置きは難しいということで吊りました。ただ、ワイヤーなどは垂木とは別の場所で吊り点をとって安全には注意しました。結果的に落ちることはなく、無事に終わりました。なお、このスピーカーからは警報や環境音などをながし、建物の外での音を流しました。
〇インプットについて
 今回はマイクが一本だけです。上記しましたが、一回だけ声にエフェクトをかけるということがあり、そのために吊りました。マイクはNT-5、照明などと同じハンガーを使っています。またどこまで効果があったかはわかりませんが、奥の301にすこしだけ送り、モニターとして送っていました。

感想など

数年ぶりのオフオフシアターでした。仕込みの手伝いでは来ていたので、困ることはなかったのですが、新鮮な気持ちでプランしました。白鳥さんの作品もすこしブラックなところも入ったとても面白い本で、役者の皆さんも巧みで楽しい作品になったと思います。
 bose B1を使い始めてから、このウーハーはオフオフでこそ有効だ!と考えていたのですが、入れてみてそれがはっきりしました。オフオフシアターにウーハーを入れるのはどうなの?っていう方もいるかもしれません。個人的には必要なら入れるし、入れるとなるとBoseのB1は最適!小さいし!ウルトラローは出ないけど、迫力は十分出ます!さあ、BOSEさん!ぜひB1を再販売してください! (まじめに、小型ウーハー自体は小劇場にぴったりだと思ってます。需要は小さいけども)